ビールって知ってる?

  • 2010.11.11 Thursday
  • 14:07

今、ちょっと調べ物をしていたら気になることが。

普段、毎日のように飲んでいるビールに関して、麦芽100%の意味が正確に理解できてない人が多い。
だから「麦100%なのに発泡酒ってどういう事?」ってなってしまう。

毎日、ビールを飲む人でもビールの原料が何か知らない人が案外多いのです。

麦と言っても小麦でもライ麦でもありません。大麦です。それも六じゃなくて二条大麦です。
しかも大麦の麦芽です。麦芽というのは読んで字のごとく「芽が出た麦」です。なんで麦芽じゃないといけないかは、多糖類であるデンプンを酵素の働きによって小さな糖に分解する必要があるからです。でないとおちょぼ口の酵母の小さな口には入りきらないので醗酵することができません。
ここまで基本です。

じゃあホップってなに?
アサ科の植物でこいつからアルコールが収容できるわけではありません。
ここ、勘違いしないように。

ビールに風味を与え、保存性を高める効果があります。ただし保存性ってのは現代ではほとんど意味が無いと思います。

ちなみにビールの製造工程を理解していないとモルトウイスキーも理解できるはずがありません。
ピートのピの字から理解できないはず。


それと気になるのが、なぜか日本に蔓延している麦芽100%神話。出所は「美味しんぼ」か?
ビールは大麦麦芽、水、ホップしか使用してはならない、なんていってるのはドイツぐらいです。
100%じゃないからビールでは無いってわけではないし、100%だから美味しいってわけでもない。


ちょうど先日、美味しんぼ70巻のウイスキーの真価編を読んだのですが、
感想としては1999年当時としてはきちんと取材してよく情報を集めている。
全体を通しては表現はあくまで作者の個人の主観が多く含まれている印象。これはちょっといただけない。  
作者が良しとする物は極端に褒め称え、駄目と決め付けたら徹底的にけなす。
美味しんぼってずーっとこんな感じじゃないですか?
漫画ですからインパクトのあるストーリーも必要なのですが、美味しんぼはあまりにも極論が多いですね。
無農薬野菜がどうこうとかタバコを吸うヤツには味が分からないとかもこの漫画からじゃないかな?

美味しいんぼにしてもレモンハートにしても、最近だとバーテンダーとか、あくまで漫画です。
これらを読んで博識になったつもりでも情報量が圧倒的に少なすぎます。お客さんでも早い人なら10分ぐらいで読み終わる程度のものです。登場人物に喋らすだけでは文字が少なすぎ。専門書ならせいぜい10ページ分ぐらいにしかならない。
まずは漫画で興味を持つ。大変良いことだと思います。
その後、きちんと自分の欲する情報にアクセスして学んでいって初めて知識が得られるのです。

まずは専門家の書いた本を読むところからです。
初心者にはネットは向きません。間違った情報が氾濫しているから。特にウイスキーに関してはピンからキリまで情報が雑多。

専門書=基礎
ネット=応用

ぐらいのつもりで学んでください。
情報の真偽を判断するためにはまずは専門書を数冊読んで基礎知識を養っておく必要があります。ネットを活用するのはその後です。
専門家が発信するマニア向けのディープな話や、海外の最新情報もネットが圧倒的に情報が多いし早いです。


漫画?
漫画は自分の知らない色々な世界への興味の幅を広げる役割を果たしてくれています。
そう考えると大人の読む日本の漫画は凄いと思います。
でも学びの場ではありません。
お医者さんが「ブラックジャックによろしく」読んでも「ちょっと現実離れしてるかな?」って思うでしょ?
サラリーマンが島耕作シリーズを読んでも「んなアホな!」って思うでしょ?
でも両作品とも普段なじみの無い業界をクローズアップして、なおかつドラマチックなストーリーに引き込まれる大変素晴らしい名作です。

つまりはそういうことです。
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