SCOTLAND旅行記 2008 DAY4(18/Nov)

  • 2008.12.03 Wednesday
  • 11:50

7時過ぎから窓の外の空が真っ赤に染まる。

あんまり綺麗なので外へ出て一服しながら空を眺める。僕は旅行時にはかなりの高確率で綺麗な朝日と夕日を見ることができる。日ごろの行いが良いからかしら。

朝食を食べに階下へ降りる。
リンおばちゃんが「アイラ島で朝に空が赤く染まるとその日はいい天気なのよ」なるほど。
今日の朝食は焼きベーグルにスモークサーモンとスクランブルエッグを載せたものを2つ、さらにやっぱりブラックプディングとハギスももらっとこう。
「お腹減ってるのね」って言われた。
「昨日はハーバーインまで行ったの?」
「ええ。でも1人ぼっちで行くにはちょっと雰囲気良過ぎですね」
「こんどは奥さんと行くといいわよ」
「うん。今度来る時はそうします」

腹ごしらえも終わったし、準備万端。
チェックアウトをしていたら、ちょうど昨日の2人組の1人が朝食に降りてきた。もうひとりは仕事が溜まってるから朝食はいらないらしい。せっかくなのもったいない、といってもグラスゴーに住んでいればこういう朝食はいつでも食べられるか。
昨日21時頃に僕の部屋をノックして飲みに誘ってくれたらしい。あ〜、その時にはすっかり夢の中だった!一緒に飲みたかったのに残念!またの機会に、って言ってもさすがにもうなかなか会えることはないだろう。楽しい旅を。

さて今日の1番目はラガヴーリン蒸留所。写真はツアー中に撮影した海側からのながめ。


なんだかんだ言ってもやっぱり僕はラガヴーリンが好きなのです。今回のアイラ島訪問の最大の目的はココを訪れることである。気持ちが焦って早く着きすぎた。なにせB&Bから車で10分だもんね。ちなみに天気は小雨。リンおばちゃんの嘘つき。

時間があるので蒸留所のそばを流れる川の水を飲んでみる。仕込み水だ。上から見ると本当に濃い茶色。ウイスキーが流れているみたい。柔らかくてやっぱり美味い。
(今考えると排水?)



レセプションは大正時代に建てられた木造の小学校みたいで、とってもレトロな感じ。なぜか「営業中」の札。日本人のお土産か?


朝イチだったせいか、昨日ラフロイグ蒸留所で一緒のツアーだったドイツ人2人組と計3人だけのツアー。
ただしラガヴーリン蒸留所はちょうどメンテナンス中で、マッシュタンもウォッシュバックも、もちろんポットスチルも空っぽ。でもおかげで中をのぞいて内部構造を見ることが出来たのである意味、貴重な体験ができた。
念願のポットスチルに触る。本当はキスしたかったが怒られそうなので止めておく。

なかなか見ることのないポットスチルの内部構造。


電気ケトルのコイル状にスチームパイプがあります。

樽詰め。


ドイツ人のおっちゃん「君、どっからきたの?」
自分「日本からです」
ガイドのお姉さん「先週も東京から2人来ていてピートの固まりを持って帰っていったわよ」
検疫こっそり通したの?みんな熱心である。そういう僕もラフロイグ蒸留所で拾った小さなピートのかけらをさりげな〜くバッグの中に転がしてるけど。
「日本からだと遠いだろ?おれたちゃドイツからだから近いけど」
「家の玄関開けてから20時間以上掛かりましたよ」
「お〜!大変だね〜」
海側から蒸留所を眺めていると、なんと今朝お別れした日本人2人組がいるではないか。こんなにすぐに再会するとは(笑)。もうちょっと早く来ればツアーに参加できたのに、と言っても2人はそこまで蒸留所見学には興味が無いらしい。「こりゃ多分またどっかで会いますね」って言われて改めてバイバイ。

ツアー終了後の試飲はダブルマチュアード1991。相変わらず美味すぎる!さらに割水がアイラの水だからなじみが全然違う。
ラガヴーリン、たっぷり堪能しました。


さて次の目的地はポートアスケイグ。カリラ蒸留所までのロングドライブ。
あえてミサイルロードの東側の細い道をのんびりドライブ。時間があればこっちの道を一度通ってみるべき。少しだけ高い丘からインダール湾が一望できる。



カリラ蒸留所はツアーの予約をしていないので外からの撮影とショップでの買い物だけ。スチルハウスがガラス張りで外からポットスチルが見える。

すぐ向かいにはジュラ島。サウンド・オブ・アイラは流れが速い。さて取り合えずショップでウォータージャグを買わねば。
「Closed、Due to Stock take」
棚卸し?おいおい・・・。アイラ島の全8蒸留所のウォータージャグ集め、これにて終了。まあ、また今度来たときの課題だ。

気を取り直して、次はブナハーブン蒸留所へ向かう。
ブナハーブン蒸留所へ向かう道は、もの凄く狭い一本道。なのにたまにウイスキー運搬の大型トレーラーとすれ違う。さらに道端、というか道の上にのほ〜んと牛が居たり。しかも高台からサウンド・オブ・アイラの絶景が一望できたり。忙しいったらありゃしない!



ブナハーブン蒸留所。建物が石積みで古めかしくていい雰囲気。

ボトルデザインと蒸留所の雰囲気が似ていて地味で渋い印象。ほかのアイラの蒸留所とは少し趣が異なる。個人的のはここの外観が一番好き。建物の海側に誇らしげに書かれた「Bunnahabbian Distillery」の文字も圧倒的にカッコいい(単にスペルが長いから?)。
ショップに入ろうとしたら「見学と買い物は2階の事務所までお申し付けください」と書いてある。もう8個全部のジャグ集めは出来ないし、また次回来たときにしようと撮影だけして早々に退散。

今度はキルダルトンクロスを見に行く。ミサイルロードを抜け、グルーっと来た道を引き返すことになる。ラフロイグ、ラガヴーリン、アードベッグの3つの蒸留所を通り過ぎたさらに向こうだ。

走り出してすぐに前方にバカデカいバックパックを背負ったヒッチハイカーが見える。急ぐ旅でもないしまあイイかと思って車を止める。
ハイカーはフィリップさんという人懐っこいフランス人。歳は僕よりちょっと上、30代後半ぐらいかな。ホリデーを利用してスコットランドをテントを背負ってぶらぶら歩いて旅しているらしい。
去年、ベトナムで話しかけられたオーストラリア人もそうだったが1人旅している人間は話し相手が欲しいのか、よくしゃべる。そういえば昨日ラフロイグで日本人を見かけたときは自分もテンション上がってたか・・・。
お互い英語がネィティブじゃないのでシンプルにゆっくりしゃべるので聞き取りやすい。

FRA「どこから来たの?」
JPN「日本からです」
FRA「うへ〜!遠いだろ?フランスからなら近いけど。20時間ぐらいかかるんじゃないかい?」
JPN「うん、めちゃくちゃ遠かったです。はるばるウイスキーを飲みに来たんだ。I Love Whisy」
FRA「あ〜、俺も飲むよ。ラガウーリンだろ、タリスカー、グレンモーレンジ」
JPN「ラガヴーリンならさっき行ってきたよ」
FRA「ラガーリンね」
JPN「そう、ラガーリン」
FRA「ノーノー、ラガ
ーリン」
(フランス語では「v」の発音は「ヴ」じゃなくて「ウ」になるみたい)
FRA「どれぐらい滞在すんの?ホリデーは何日?」
JPN「1週間です」
FRA「えぇ〜!!1週間だけ!?クレイジー!」
JPN「日本人は忙しいんですよ
(´・ω・`)ガッカリ… あなたのホリデーは1ヶ月ぐらい?」
FRA「ノーノー、5週間だよ」
JPN「え!5週間!?いいな〜!!」

フィリップさんお勧めのスコットランド名所はGlencoe(グレンコー)。スカイ島に行く道の途中にあるので、次回はぜひ立ち寄ってみよう。
気が付けば、うっかり目的地を通り過ぎてた。ヨーロッパの端っこ、アイラ島での日仏交流の短いドライブは終了。堅く握手を交わしてバイバイ。良い一日を!


ポートエレンの街を抜け、アードベッグ蒸留所を越えて、狭い道をさらに東へ。
アイラ島の南岸はラガヴーリン蒸留所を越えたあたりから岩場が多くなってくる。ここら辺かなと岩の周りを見てみるとアザラシ発見!というかなんぼでもおるがな。ここら辺では珍しくはないみたい。あんまりあっさり見つかったので帰り道で見ることにして先にキルダルトンクロスを目指す。
キルダルトンクロスはなんとなく周りの空気が違う。



神聖さと歴史の長さを感じることが出来ます。

アザラシとは帰り道に5分ほどにらめっこ。


遠くからは鹿らしき鳴き声が聞こえる。残念ながら姿は見えなかったけど。

海の向こうの雲の切れ間から、11月の低い太陽の光が漏れて海に反射している。南の島で見るのとはまたひと味違う美しい海の景色。



思ったよりも予定が早く片づいてしまいアードベッグ蒸留所のツアーまで1時間もあるので、いったんポートエレンの街まで戻って今夜の食料とギネスを1本買う。アードベッグ蒸留所を見下ろせる場所に車を停めてギネスを飲みながら時間潰し。

ここでアイラオイスター(牡蠣の養殖場)で生牡蠣を食べる予定を忘れていたことに気付く。フィリップのせいだ。またひとつ次回持ち越しの課題が増えた。

アイラ島の最後はアードベッグ蒸留所。


ここはレセプションが綺麗で、お土産も酒以外にもT−シャツやフリース、ジャケットなどの衣料品からアクセサリーなんかも売っているし、すぐ横にはカフェが併設してある。ハリーじいちゃんもお勧めのカフェだ。かっこよかったので、ついついアードベッグのロゴをかたどったケルト模様のネックレスを購入。

ツアーは5人。昨日、ブルイックラディで一緒になったご夫婦がいた。「あら、あなた昨日も会ったわね」。小さい島だからこういうことがちょいちょいある。
ガイドさんは英会話のレッスンCD並にゆっくり喋ってくれる。とても聞き取りやすくて蒸留所の歴史から、今の親会社に代わってからの躍進、製造工程もしっかり説明してくれる。ただし帰りのフェリーの時間が迫っているので出来れば早くして欲しい。
ポットスチルを見ていたら職人のおじさんが「アザラシが居るぞ」って教えてくれて、みんなで外に見に行く。小さいのが2頭居た。チョット前に見たからもういいよ。とにかく急いでくれ。




ビジターセンターに戻ると、なんとカフェでお世話になったB&Bのご夫婦がお茶していた。
「あら〜ヨシオ、来てたのね」
3人並んでパシャリ。良い思い出になった。



試飲のウーガダールを一気飲みして急いでフェリー乗り場に向かう。現時点で16:30の最終チェックインをすでに5分ほど過ぎている。フェリー乗り場までは10分ぐらいか。急いで車を走らせる。
15分ほど遅れて到着すると、何のことはない、まだ全然のんびりしているじゃん。さらに20分ほど後にアードベッグ蒸留所のツアーで一緒だった3人組がやってきた。それでもまだまだチケットチェックが始まらない。こんなんだったらゆっくり飲んで、なんならおかわりしとけばよかった。こういう緩さが日本にもあったら良いのに。

ひょっとしたら日本人2人組も同じフェリーかもと思って探したが、どうやら1本前のフェリーで帰ったようだ。残念。
フェリーでの2時間は暇なので船内のランジでアイラミストのダブルとアイラ島産エールを飲みながらラジオを聞いて過ごす。気が付いたらすっかり爆睡していた。
「おい、起きなよ。着いたよ。」と誰かが起こしてくれた。ラフロイグ蒸留所の近くを歩いていたおじさんだ。ニッカポッカを履いたクラシカルな英国紳士のアウトドアファッションでご婦人と2人で歩いていたのが印象的で良く覚えている。この2人もウォーキング旅かな?かっこいい夫婦もいるもんだ。

今夜の宿、Stonefield Castle Hotelを目指す。
港から車で走ること20分。A83をはずれて深い森の中に入ってしばらく走るとホテルは木々に囲まれてポツンと建っていた。暗くてよく見えないが雰囲気はバツグン。
フロントでチェックインをしていると「やあ、目はすっかり覚めた?」さっきの英国紳士だ。同じホテルなんだ。さすが、僕と一緒でセンスが良い。

夜の館内は特にムード満点。階段のでっかい肖像画がちょっと怖い



廊下もブリティッシュ


残念ながらシングルルームは狭い


ここの厳粛なレストラで1人で食事するには気合いが要る。昨日もハーバーインでたっぷりリッチな気分を味わったし2日連続で高級ディナーは勘弁。食料買っておいて良かった。バケットにトマトソースのパスタ、オークニー産チェダーチーズが今日の夕食。


せっかくなのでバーだけは行ってみることする。
マンガに出てくる金持ちの家みたいな内装で5m以上はあろうかという高い天井からは鹿の角で作ったでっかいシャンデリアがぶら下がっていて、壁からも鹿が2頭もニョキっと首を出している。布製ソファも座り心地が良い。
やっぱり今回の旅はアイラ尽くしだろうと思ってラフロイグをオーダー。若いバーテンダーに(といってもさっきはフロントに座っていて部屋まで荷物を運んでくれた。1人何役?)は「トバモリーは飲んだことあるかい?」
「はい」
「じゃあマッカランは?」
「はい」
せっかくなのでトバモリーにのっかっても良かったけど、今はアイラ島の余韻を楽しむためにも、やっぱりラフロイグ。あとはビールを1/2パイントとラガヴリンを飲んで3杯で£8ちょい(約¥1200)。安い!
まわりのお客さんも品が良い。いうなればここは日本海の老舗旅館か。

窓の外は光ひとつ見えない真っ暗闇。月明かりで木が生えてるのは分かるが何も見えない。
やること無いので寝る。


⇒次へ
コメント
コメントする








    

Selected Entry






Archive


Profile



Link


Search